!Rの初期設定 Rを起動すると、プロファイル(.Rprofile)と環境変数(.Renviron)が読み込まれる。 それぞれの役割は次の通り。 :.Rprofile: R起動時のバッチファイルと考えれば良い。例えば、起動するたびにパッケージの更新を確認するような手間を省くために、このファイルの中に、update.packages()を書いておくとよい。 *options() message()の設定 *CRANのミラーサイトresposの設定 * :.Renviron: Rの環境設定変数が保存される。具体的には *Rのパッケージライブラリの保存ディレクトリ *プログラムに直接記入してはならないAPIキーの保存 * !初期設定ファイルの保存場所 初期設定ファイルは起動時に一度だけ読み込まれるが、同一名のファイルが複数のディレクトリに保存されている場合、優先順位がある。 :R_HOME: Rのシステムがインストールされているディレクトリ(R.home()で表示される。)のサブフォルダetc :HOME: ユーザのホームディレクトリ(Linux: /home/username Windows: c:\Users\username :作業ディレクトリ: getwd()で得られるディレクトリ 下ほど優先順位が高い。すなわち、作業ディレクトリに初期設定ファイルがあればそれを優先し、他は無視する。 !ファイルの作成方法 :プロジェクト固有の起動スクリプトを用意したい場合: file.edit('.Rprofile') ※ホームディレクトリの.Rprofileは割愛される :固有ディレクトリかHOMEディレクトリかの違い: file.edit(file.path("~", ".Rprofile")) # HOMEディレクトリの .Rprofile を編集する file.edit(".Rprofile") # プロジェクト固有の .Rprofile を編集する :.Renvironも同様の振る舞いをする: APIキーなどをプロジェクトをまたがって利用したい場合、以下のようにする。 user_renviron = path.expand(file.path("~", ".Renviron")) if(!file.exists(user_renviron)) # 既存のファイルがあるかチェック file.create(user_renviron) file.edit(user_renviron) # テキストエディタで開くことも可能 !参考 * https://csgillespie.github.io/efficientR/r-startup.html