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監査リスク

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監査リスクとは

監査リスクとは、財務諸表が事実に基づかない状況(虚偽)を表示し適正でないにも拘わらず、監査人が適正であると誤った意見を表明してしまう可能性を言う。概念的には、適正な財務諸表を適正でないとする可能性も含まれるが、ここでは割愛する。また、誤った監査意見を表明した結果として、監査人に降りかかる損失(訴訟や風評など)は、監査人のビジネスリスクであり、監査本来のリスクではない。

監査リスクは監査の実施者にとっての固有のリスクである。監査人が監査リスクを軽減するには、監査人として(重要な)虚偽表示がないことを確かめた事実を積み重ねた上で、判断を誤らなければよいことになる。

この場合、事実とは監査証拠のことであり、確かめるということは心証形成過程であり、判断が意見ということになる。

監査人が判断を誤るということは、誤った監査証拠ないしは不十分な監査証拠により誤った心証を形成してしまうことである。


Last updated 2016-11-20 | auditR (c) N.Nawata