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R環境の構築の変更点

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ここでは、これまで気が付いた留意事項のみ記載するので、実際のRのインストールには最新の情報が掲載されている参考サイトや書籍を参考にしてください。

!!!Rのセットアップ

!Rを入手する

GNU R(通常はRと略す)はCRANのミラーサイトから最新バージョンを入手できる。

日本の場合は、統計数理研究所がミラーサイトを構築している。

時折、山形大学や筑波大学、北陸先端科学技術大学院大学などもミラーサイトを公開していることがある。
!Rをインストールする

:Windows利用者への注意:

R(ver. 3.2時点)は利用に当たって環境設定ファイルをPCに設定するが、どうやらRのあるフォルダに書き込むようになっているらしい。

したがって、管理者権限がないのにProgram FilesにインストールされたRを使おうとすると、設定が保存されないなどの不都合が発生することがある。

よって、管理者権限を使ってインストールすることで、Rdataファイル拡張子の関連付けをさせるとともに、自分のアクセス権限があるフォルダの下にインストールすることをお勧めする。

:Linuxの場合:

Linux環境へのR設定はWindowsより容易である。Ubuntuでは、特に意識せずとも既設定で入っていて、最新の実行ファイルが通常のアップデート過程で更新される。Rの標準パッケージも自動更新に含まれる。UbuntuにRをインストールしたという感覚ではなく、Ubuntu環境の一部としてRが使えることはWindowsから環境を変えたときには新鮮に思える。

:RStudioの設定変更:

RStudio側が利用するRのバージョンは、RStudioのメニュの中で設定できるようになっているが、Rをバージョンアップしても自動的には設定は更新されないことから、手で更新する必要がある。

!Rの環境設定

参考リンク
*http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~seitai/document/R2009/Rsettings.pdf

!R本体のバージョンアップへの対応

私自身はRのリリースされたバージョンごとに別フォルダとしてインストールしている。

パッケージを使ったバージョンアップ方法もあるようなので、参考までに紹介しておく。

*[installrパッケージでRのバージョンアップ|http://hiratake55.hatenablog.com/entry/2014/05/05/183113]
!!Rパッケージ
パッケージとは、既存のRの機能に対してより便利な機能を追加するプログラムを、色々な観点で取りまとめたプログラム。

パッケージを使うには、システムにパッケージをインストールした上で、実際に使う際にライブラリとして読み込むというステップを踏む。

!パッケージを使う意義

パッケージはRの特長とも言える機能で、Rを使っていて「こういう機能が追加できるといいな」というものがたくさんある。
よく知られたものに、データ処理系のモジュールを多く含んだtidyverseや、グラフを描くためのggplot2などがある。

!パッケージの更新

パッケージの更新は、Rコマンドで、update.packages()を入力すれば良い。またRStduioを使っていれば、PackageメニュからUpdateをクリックすれば、既存のパッケージのうち更新があるものがアップデートされる。

Rは常に進化しているがその一つにはこのパッケージの進化が大きく寄与している。注意したいのは、進化することは変化することなので、コマンドが新しくなったり機能が洗練され削除されたり追加されたりするので、自分がよくお世話になるパッケージの開発者のサイトなどはTwitterなどでフォローしておくと良い。
!!!RStudioのセットアップ

!!RStudioを勧める理由

!プロジェクト
:プロジェクト管理機能がある:
通常、監査人は複数の業務を分担して受け持つことが多く、それは会社・事業所の違いや、業務プロセスや勘定科目の違いであったり、監査対象期間の違いであったりする。これらをプロジェクトという単位で的確に分割管理できれば、仕事の途中であってもプロジェクトを切り替えて別の作業に加わることができる。

:プロジェクト保存機能がある:
プロジェクト管理機能は、保存機能もあるため、いったんあるプロジェクトを終了して他のプロジェクトに切り替えても、また元に戻ったときに、切り替え時のままの形で環境が残されている。

!見通しのよさ

以下のいずれもR単独で処理することは可能だが、RStudioのGUIを活用したほうが便利である。

:ヒストリが一覧できる:
コマンド処理の履歴がHistoryタブで一覧できる。また過去のコマンドをクリックすることで、スクリプトにコピーしたりコマンドプロンプトに渡したりできる。

:スクリプトエディタがついている:
Rのコマンド処理に便利な補正機能がついているので、タイプミスなどが分かりやすい。

:オブジェクトViewがついている:
オブジェクトの内容がViewを用いることでざっと見ることも可能。さらにスプレッドシートのように修正することもできる(あまりお勧めはしない)。

:パッケージのアップデートが容易:
パッケージのインストールやアップデートが画面のリストを見ながら可能。さらにバージョンアップしたパッケージの検索もボタン一つでできる。

:ヘルプ機能:
ヘルプが別画面になっており、処理を続けながらヘルプが参照できる。

:グラフ画面:
Rの売りであるグラフの表示画面が独立しており、また新しいグラフを作成しても古いもんがヒストリとして参照できる。

:マークダウンエディタが使える:
エディタそのものは慣れたものを使えばいいが、RMDを使うことでRの出力をそのままレポートにしたりプレゼンテーションスライドにすることができる機能がある。
エディタそのものは慣れたものを使えばいいが、RMDを使うことでRの出力をそのままレポートにしたりプレゼンテーションスライドにすることができる機能がある。ドキュメント機能を参照。

!ドキュメント機能

:動的文書作成:
レポートの作成がpandocを使ってできるため、一般的にテキストを打ちながらレポートを書いて、マークダウン記号を使って簡単に見出しを整えて、チャンクの中にRのコマンドを書けば、コマンドが実行された結果がレポート出力される。ゆえに、分析結果をMS-Wordに切り貼りするような手間がない。

:プレゼンテーション:
簡単なプレゼンテーション作成機能がある。これもpandocを使って見た目の装飾をしつつ、チャンクの中にRコマンドを記述すれば、そのままプレゼンテーションシートに結果が出力される。
!!RStudioのインストールとバージョンアップ

:インストール:
Windowsの場合、Cドライブの直下に管理者権限でインストールする。

:バージョンアップ:

バージョンアップの際は、RStudioのフォルダにUninstall.exeがあるので、これを実行していったんフォルダをきれいにする。

その上で、新しいバージョンのセットアップファイルを実行してインストールすればよい。

!パッケージの更新

パッケージのインストールと更新は、RStudioの画面(デフォルトでは四分割の右下)のpackageをクリックすれば、パッケージの検索とインストールができる。

Windows環境の場合は、標準パッケージも都度都度更新が必要だが、Linux環境の場合は、Rが更新されるタイミングでパッケージも自動更新される。
!!!メンテナンス