運用日誌/2012-04-30

[BITX]

この三連休は外出もせずずっとBITXの回路図を勉強していました。BITXは14MHz帯で設計されているため、無事作ったとしても2アマ以上の免許がないと無線局の申請ができません。そこでこれを18MHzに変更しようというのがきっかけです。BITXを使ったBITX17Aというキットがでており、オリジナルを模して作ったBITX20AからBITX17Aへの変更の方法や回路もかなり詳しくサイトに掲載されていました。

 回路図の勉強

漫然と眺めていてもそれなりに楽しいのですが、やはり頭に入ってきません。そこで次のような方法を採用しました。

まず、オリジナルBITXの回路を紐解いてブロック図にします。

次に、オリジナルを参照しながら、BITX17Aと比較してみます。

ブロックレベルでは、ファイナルアンプがオリジナルは別建てになっていますが、17Aでは本体に組み込まれているところ以外には大きな違いはありませんでした。

今度は、各ブロックごとに両者の比較をしていきます。

これはノートに手で書き写していきます。その理由は、回路図が狭い画面に入るように中に詰め込まれているため、信号の流れが右に行ったり左に行ったりと分かりにくいので、左から右へと整然と分かるようにすることです。また、そうやって整理することで異なって見える両者が同じものであることがわかったり、構成は同じでも微妙なパーツの定数が異なっていたりと、相当の理解が進むことになります。

こうして3日かけて漸く全体像が掴めるようになりました。

問題発生

しかしここで大きな問題がありました。

またもや部品が見つかりません。コンデンサ、抵抗、トロイダルコイルなどは手に入りますが、どうしてもトランジスタが秋月のサイトなどを見てもなさそうです。また水晶発振子も設計図通りのものはありませんでした。

BITXを作ろうと思ったのも元は、簡単に見つかる部品を使ってリグを作りたいという動機からだったので、今後はさらに代替部品を見つける作業が続きます。

いまだ理解できていないところは、SBM、DBMやフィルタによるSSBやDSBなどの信号の変換回路です。またMOSFETを使ったパワーアンプの動作もよくわかりませんでした。回路のインピーダンスの算出方法もよくわかっていません。

やはり分からないことだらけですが、だからこそ面白いとも言えるわけです。