運用日誌/2014-10-26

[2mCW2014]

セラロック発振!

三つ足のセラロックについてネットで調べてもあまり例がないのですが、単に負荷容量がついているかいないかの違いと割りきって、コルピッツ回路を元にしてインダクタ部分をセラロック本体に、負荷容量をコルピッツ回路の共振容量として、回路図を書いてみました。

ブレッドボードにつなぎましたが、無線機はまったく反応がありません。

電圧をチェックすると、ベースに全く電圧がかかっていませんでしたので、エミッタに抵抗を入れ少し電圧を上げました。

まだ無線機は反応がありません。RFプローブの出番です。

あ、発振しているようです。がどうして無線機が静かなのだろう。ダイヤルを回すと、16Mではなく15.98あたりで発振しているようです。

とりあえず発振は確認できました。

周波数調整に難航

9逓倍して144に持ってくるには、16Mよりも上で発振してくれないと困ります。そこで、回路の色々な箇所にコンデンサを入れて周波数の変化を読み取りました。さすがセラロック。変化幅はたくさん取れます。しかし色々やっても、低い方へとれるだけで、高い方は全くダメでした。

クリスタルの出番

先日、秋月に行った時に48MのXTALを買っておきました。これも3逓倍すれば、144がとれるはずです。XTAL発振は昨日もテストしたので、同じ回路でやってみましょう。

あれ、発振しません。FETなので少しわかりづらいですが、本によれば、ソースにバイアス抵抗を入れてやるとゲート電圧がマイナスになり、発振しやすくなるということが書いてあります。

16Mと24Mの時は100Ωでも発振したのですが、48Mではバイアスを変える必要がありそうです。そこで470Ωのバイアスを入れてみました。

すると、あれだけ悩んだのに、簡単に発振しました。嬉しい事に48.02あたりで発振しています。3逓倍すると、144.06くらいなのでコンテスト周波数の丁度真ん中辺りです。

48MのXTALは低い方でスキャンして見たところ、基本波が16Mのようでした。16.012-16.010あたりで発振しています。しかもコンデンサ容量を大きく変化させないと発振が変わりません(つまり安定しているということです)。2逓倍の32Mでは発振しておらず、3逓倍の48、9逓倍の144でしか発振しません。これは都合がいいです。

バリコンを使ってみる

手元にバリコンがあったので、これを使ってみました。3つの足のつなぎかたで変化幅は少し違いますが、大した違いはありません。つまり、容量をいくらとってもXTALの発振限度以上には発振しないということです。

結果的には、144.07あたりを中心に±10kくらいの変化幅が取れました。