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監査手続編

auditR

概括分析段階

 概括的分析の目的

データの全体像を知りその背景を推察する

既知の知見との比較

「前年比、予算比、他社比」の意味するところあるべき姿を何に求めるかあるべき姿との「違い」と原因に気が付くか時系列推移経年比較月別推移

相関分析

内部統制評価段階

 データの不完全さや矛盾などが統制の質感を示す

内部統制と言ったときに取引の承認の記録としての「サイン・押印」とか、「文書記録の有無」といった形式面に着目することがありますが、それは本質ではありません。では、そもそも内部統制は何のためにあるでしょうか。

それは、組織の管理活動(モニタリング)の中で組織の行動記録であるデータの利活用を通じておかしな点(誤謬・不正によるものや、そもそもの活動に変化点がある)を早く発見し対処しリスクを軽減することにあります。

つまり、経営上のリスク軽減活動の中で、データが活用されればされるほど、データの誤りなどを早く見つけ出して、更新・削除を通じて適切に維持されることになります。その結果として正確かつ適時なデータを残されていきます。

またそのような活動があれば、データの当初の生成過程である入力の適時性・正確性を確保しようとする統制にもつながりますし、それができないときの補完ということも検討されることになるでしょう。

言い換えれば、データを眺めた時に、空欄があったり明らかな誤りや矛盾点があるような場合には、まずは組織のデータ維持管理にどのような活動が関わっているのかを理解すべきことになります。それがその組織の統制のレベル感の心証となります。これは統制が有効か有効でないかという最終判断ではなく、ふわっとしたものですが、案外と残存リスクの評価としては効果のある考え方です。

分析的実証手続段階

 積極的な正しさの根拠を求める

項目特定段階

 データに影響している項目を抜き出して、さらに詳細かつ慎重に信頼性を検証する

 不正対応手続

Benford分析


Last updated 2015-05-21 | auditR (c) N.Nawata