[フォークヘンテナ]
JARL神奈川支部によるヘンテナの製作講習会が、横浜の神奈川公会堂でありました。早くから目をつけていたので直ぐに申込をしたため、出席出来ました。
午前中は、最初は何のことなのかよくわからなかったのですが、VNWAというツールが紹介されました。QEXでも特集があったようですが、その記事を書いた方が講師です。
これが便利者のツールでして、ハンディ機より一回り大きい程度の装置にアンテナやフィルタをつけると、スペクトラムをスキャンして測定結果がUSB経由でPC表示ができるという代物です。
SWRとかリアクタンスとか、スミスチャートなどが簡単に表示できるのですが、これが10万円程度というのも驚きです。
欲しくなりましたが、うーむ。
「計」ではないのですが、電波を検知してLEDを光らせる、寺子屋シリーズの現物を見せていただきました。
トランジスタで増幅しているだけなのですが、何かと便利そうなので、自分でも作ってみたくなりました。
午後はヘンテナの制作に入りました。
通常の430ヘンテナは既に作っていたので、今回は一回りサイズが小さいフォークヘンテナを作ることにしました。
もちろん、目論見としては6mのフォークヘンテナを作る予行演習みたいなものです。指向性などは通常のヘンテナとはまた異なっており、フロント側にヌルポイントがなくしかも垂直方向にも電波が飛んで行くという、マンションのベランダ向きのアンテナというのも気に入りました。
いままで何のことやらわからなかったシュペルトップを、実際に作ってみて、こういうものかというのがわかりました。
寸法を測ってハンダ付けして、今回はMコネクタを始めて使いました。支部の方が親切に教えてくださったので、自分でハンダ付けで来ました。コネクタのハンダ付けも流儀があるようで、人によってこうしたほうが良いというのはそれぞれに違うのがわかり、また楽しめました。
採寸は設計より少し多めに切ります。そして測定しながら、切り落としていくというのがいいというのは、経験則から分かっているので、今回は5ミリ程度長めにエレメントを作りました。
あれ、450MHz辺りに共振しています。少し長めにエレメントを切ったはずなのに高いところに共振するのはなぜ?しかも抵抗が30Ωくらいしか出ていません。どこかショートしているかな?
ヘンテナは、設計はシンプルですが、周波数特性が広いので、多少の寸法のズレはあまり影響されません。しかし、明らかにおかしな傾向です。
結局、給電点からエレメントまでの長さを少し切ってみたら、435MHzでピタリとSWRが下がりました。
マジックでマーキングして持ち帰ってハンダ付けしました。
次回はこれを使って、ぜひ6mのフォークヘンテナを作りたいと考えましたが、安定性が問題になりそうです。
6m用のヘンテナを持参されて測定していたかたもいらっしゃいましたが、初めて見る6mのヘンテナはやはり相当に大きなものでした。とはいえ、数分で組み立てられる様子を目の当たりにすると、これもまた作ってみたいという食指を動かされるところでもあります。
でも色々と工夫されている方がたくさんいらっしゃることもわかり、まだまだ勉強することがたくさんあって、奥の深い趣味であることを再確認しました。
いつもなら手元にあるものが使いたいときに存在しないというのは辛いものでした。