運用日誌/2013-06-02

[6mDCS]

ファイナルを変更する

昨日、6mDCSの電力回路のトランジスタ2SC1015が焼けてしまったので、電源回路よりもファイナル回路そのものに問題がありそうだと考え、ファイナルのトランジスタを弱いものに変更します。

これまではファイナルに2SC3422という低周波用のトランジスタを使っていましたが、10W程度のスピーカーアンプなどに使う方が多いようです。こちらは1W程度を出せれば十分であることや、もともと高周波の50MHzには不向きなのですが、あえて使うことで問題にぶつかることを意図していたので、放熱問題と他のデバイスとのバランスが大事なことがわかりました。

次は、2SC2120Yを使ってみます。コレクタ損失が600mWであり、3422(1500mW)の半分以下ですので、発熱は収まると期待しています。

ところが、温度上昇は緩いものの相変わらず発熱は続きます。エミッタで測ったら300mAもありました。定格内ではありますが、やはり熱暴走が心配なので、色々試してエミッタに100Ωを入れてみましたところ、85mAに収まりました。※今井OMの「手作り」では、ベースに100ΩをさしてGNDに抜いていますので、本来はバイアスの調整をかけるべきなのでしょう。

さて、パワーメータで測定です。

出力がない!

あれれ、ピクリとも動きません。昨日と同様です。

RFプローブを当ててみたら、RF増幅のFETが作動していません。図面と比べても間違いは無さそうですが、同調回路のCが固定ではなくトリマに替えて調整できるようにしましたら、ドレインは反応します。しかしソースとゲートが静かです。

設計ミス?

よく見るとパスコンの場所が誤っていました。でも仮止めしても動かないので、思い切ってパスコンを外してみました。このパスコンは相変わらず必要なのかどうかよくわからないのですが、コンデンサは交流を通すわけなので、これがあるとせっかく増幅された信号がGNDに流れてしまうのではないかということです。

こんどはRFプローブが大きく触れました。やった!

浮きハンダ

ファイナルにも信号が来ています。しかし安定していません。リレーに指で触ると信号が入ってきます。これは接触が悪いに違いありません。リレーの足をハンダ付けしました。

すると今度はリレーが動かなくなりました。

次から次への難題です。

電圧を図るとGNDのところに電圧が現れています。そんなはずはないと、今度はGNDとの接点を触ってみると、GNDのはんだが浮いていました。基板一枚をGNDにしているので、ランド基板とGNDをつなぐ際には、どうしてもはんだがつきにくくなります。やはり出力の高いハンダゴテが欲しくなりますね。

とりあえず出力

パワーメータも10dBmを測定しました。20dBmが100mWですから、10dBmは10mWということですかね。リグも反応しています。

もう少しパワーが欲しいところですが。祝着至極。

反省

今回はケースに組み込んでしまったものを再びハンダ付けすることがいかに難しいかを実感しました。よほど完成してから出ないと組み込みしてはならないことがよくわかりました。変な姿勢でハンダ付けをしていたら、コテに手があたってしまい火傷しました。昨日に引き続き火傷です。

ということは将来、部品が壊れたりした際にも交換が難しいということになります。特にリレーを使った回路はリレーの取り外しが難しいので、次回の知恵としましょう。

テスターが壊れた

アナログテスターは随分前に壊してしまい、電圧や電流の測定が一部のレンジでできなくなっています。

今回は、秋月で購入したデジタルテスターの調子がよくありません。周波数計が適切に表示してくれないのです。半波長とか2倍などが出ているのでしょうか。強い方を測定しているのですかね。ターゲット周辺を測定してくれる機能があればいいのになぁ。