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!!ts()

!データに「時系列」という属性を与える。

例えば、以下のようなデータがあったとする。

,年,四半期,金額
,2014,1,105
,2014,2,106
,2014,3,103
,2014,4,98
,2015,1,100
,2015,2,101
,2015,3,110
,2015,4,109

人間には年別の四半期の何らかの金額を示していることがわかるが、コンピュータには単なるデータの羅列に過ぎない。つまりデータ上は「数字」としての並びがあるだけでそれは時間的な経過を意味していない。

 > sales <- c(105,106,103,98,100,101,110,109)
 > sales
 [1] 105 106 103  98 100 101 110 109
 > sales.time <- ts(sales, start=c(2014,1), frequency=4)
 > sales.time
      Qtr1 Qtr2 Qtr3 Qtr4
 2014  105  106  103   98
 2015  100  101  110  109

とこのようになる。

!start属性
startはデータの時系列の始まりを表し、単独の数字ないしは複数の組み合わせからなる。

 例えば2014年第二四半期からのデータとしたければ、
 > sales.time <- ts(sales, start=c(2014,2), frequency=4)
 > sales.time
      Qtr1 Qtr2 Qtr3 Qtr4
 2014       105  106  103
 2015   98  100  101  110
 2016  109         

!frequency属性
frequencyは時間単位(行)あたりの観測値の数を表す。4が四半期で、12が月のようだ。

参考までに、frequencyの値を12に変えてみる。

 > sales.time <- ts(sales, start=c(2014,1), frequency=12)
 > sales.time
      Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug
 2014 105 106 103  98 100 101 110 109
 > 

startを4にすると、日本の年度になる。

 > sales.time <- ts(sales, start=c(2014,4), frequency=12)
 > sales.time
      Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov
 2014 105 106 103  98 100 101 110 109
 > 
!startとfrequencyとの関係
startベクトルの2番目の数字は、frequencyの値によって解釈が変わるようになっている。

,frequency,start2項目の解釈,表記
,12,月,Jan/Feb/Mar/Apr....
,4,四半期,Qtr1/Qtr2...
,52,週次,なし


!残念だが以下のデータには対応していないようだ。

*上期・下期
*日次(おそらく日付型データで対応が可能なので用意されていない)

!参考

*xts()