auditR
Rの初期設定
Rを起動すると、プロファイル(.Rprofile)と環境変数(.Renviron)が読み込まれる。それぞれの役割は次の通り。
- .Rprofile
R起動時のバッチファイルと考えれば良い。例えば、起動するたびにパッケージの更新を確認するような手間を省くために、このファイルの中に、update.packages()を書いておくとよい。
- options() message()の設定
- CRANのミラーサイトresposの設定
- .Renviron
Rの環境設定変数が保存される。具体的には
初期設定ファイルの保存場所
初期設定ファイルは起動時に一度だけ読み込まれるが、同一名のファイルが複数のディレクトリに保存されている場合、優先順位がある。
- R_HOME
- Rのシステムがインストールされているディレクトリ(R.home()で表示される。)のサブフォルダetc
- HOME
- ユーザのホームディレクトリ(Linux: /home/username Windows: c:\Users\username
- 作業ディレクトリ
- getwd()で得られるディレクトリ
下ほど優先順位が高い。すなわち、作業ディレクトリに初期設定ファイルがあればそれを優先し、他は無視する。
ファイルの作成方法
- プロジェクト固有の起動スクリプトを用意したい場合
file.edit('.Rprofile') ※ホームディレクトリの.Rprofileは割愛される
- 固有ディレクトリかHOMEディレクトリかの違い
file.edit(file.path("~", ".Rprofile")) # HOMEディレクトリの .Rprofile を編集する file.edit(".Rprofile") # プロジェクト固有の .Rprofile を編集する
- .Renvironも同様の振る舞いをする
APIキーなどをプロジェクトをまたがって利用したい場合、以下のようにする。
user_renviron = path.expand(file.path("~", ".Renviron")) if(!file.exists(user_renviron)) # 既存のファイルがあるかチェック file.create(user_renviron) file.edit(user_renviron) # テキストエディタで開くことも可能
Last updated 2017-11-30 | auditR (c) N.Nawata